会計事務所が多様な会計士を受け入れるためのロードマップ

非白人の税務・会計専門家
「パンデミックがキャリアにマイナス影響を与えている」

パンデミックが始まってから1年半が経ち、会計士の中で、パンデミック前の時期(2020年3月以前)よりキャリアの育成や昇進が難しくなったと感じている割合は、4分の1にとどまりました。しかし、データを深掘りし、人種や民族集団、ジェンダーを基準に分析すると、全体像はかなり違ってきます。

非白人の税務・会計専門家は、パンデミックに加え、人種的不平等と介護をめぐるストレス要因が自分のキャリアにマイナスに作用していると感じていました。非白人会計士の半数以上(54%)は、白人会計士の46%に比べ、労働時間が増えたと回答しました。また、非白人会計士の41%は、白人会計士の30%に比べ、無報酬でより重い責任を課せられたと回答しました。

トムソン・ロイターは、この動向をより詳細に検証した『パンデミック・ネーション・レポート: 会計事務所が多様な会計士の受け入れを拡大するためのロードマップ』という新しいレポートを刊行しました

プライベートの充実や幸福感はプラスに作用

興味深いことに、多くの非白人会計専門家が幸福という面からはプラスになったと回答しています。実際、少数民族出身者は、ワークライフバランス、セルフケアに費やす時間の活性化、仕事への意欲など、より肯定的な体験を述べました。

女性はより否定的な結果を体験し、明るい部分は少数にとどまりました。男性の45%に比べ、女性の半数以上(56%)が、パンデミックは少なくとも自分の幸福にやや悪影響を与えたと回答しました。明るい面では、女性会計士の36%がパンデミック特別賞与や上級役職への昇進を受けたと回答し、男性の12%より高い割合を示しました。

課題は多様性、公平性、インクルージョン

税務・会計事務所は、従業員の福利厚生、学習、キャリア形成への配慮という点で成果を上げました。しかし、多様性、公平性、インクルージョン(DEI)の課題をめぐる長期的な懸念は続いており、非白人と女性の回答者の過半数が、「組織は言っていることとやっていることが一致しない」を2番目に高い懸念項目に挙げました。懸念のトップは採用でした。

これらの懸念に取り組むため、本レポートでは、税務・会計事務所の上級経営陣がダイバーシティを説明する機会を増やし、管理職には多様な人材が働く環境の中でチームをより効果的に率いるためDEI推進の考え方をとるよう教育するといった、より的を絞ったアプローチをとる必要があると指摘しています。

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