金杜法律事務所(King & Wood Mallesons) CEPが語る、今年の展望と重点分野

金杜法律事務所(KWM)の最高経営責任者に就任したレネ・ラテイ氏は、「改革ではなく、見直し」がKWM社の今年のキーワードであると語りました。 

ラテイ氏が顧客サービスに対する情熱と、2022年の重要な成功要因である業績、デジタル化、グローバルアライメントに対するアプローチについて語ってくださいました。 

クライアントとの関係向上

「どうすればより良い結果を出し続けられるか?」 ラテイ氏の顧客サービスに対する献身的な姿勢は、現在の職責に就く前に、同社の顧客体験変革プロジェクトを主導し、成功を収めたことに起因していることは間違いありません。 

体系的なフィードバックプログラムや社内での議論にクライアントの意見を盛り込み、クライアントの声を確実に反映させることを実践し、「クライアントのニーズを思い込みで判断することがないように」しています。 

これからの1年は、さらに顧客中心主義を浸透させ、顧客への法務サービスを最適化することが期待されます。「市場を主導する優れた成果をこれまで以上にクライアントに提供することに力を注ぎたいと考えています」。 

人材育成 

人材管理が企業の業績の中核をなす、と言われてきましたが、未だかつてないほど人材育成の大切さが真実味を帯びています。ラテイ氏は、社員の価値観を見直すことが、チーム内の関係を強化する鍵だと言います。 社員への理解を深め、「企業が大切にしていることを、実際に社員が実践し、経験しているかどうかを確認すること」です。 「社員自身がこの会社にいてよかったと思えるようなでなければ、クライアントに喜んでサービスを提供することはできないのです」。 

デジタルリテラシーの拡大と自動化 

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、世界中でその勢いを増しており、リーガルテクノロジーはその重要な一翼を担っています。スタッフは、膨大な業務に追われているので、「いかにして利益を生み出す社員から、非生産的な仕事を取り除くかを考える必要があります」。 自動化とテクノロジーに精通した弁護士の育成は、案件管理や知識管理などの分野で、弁護士、シェアードサービス機能、弁護士とクライアントの関係も効率化するのに役立ちます。 

グローバルな連携 

「ここオーストラリアで私たちにとって影響を与えるトピックが、世界中のクライアントにも共通して影響を与えるようになったのは初めてのことです」グローバルに連携し、データとAI、気候変動、サステナビリティ、エネルギー再生など、様々なグローバル課題について何ができるか議論する時代です。 

アジア新興市場でオフショア事業を増幅させたいクライアントにとって、複数管轄の構造を設定することは、成長とサプライチェーン戦略をサポートする上で重要なことです。 2年前に設立したパートナー・フォーラムを通じて、ラテイ氏は、クライアントから寄せられた重要なテーマや、それに対する企業の対応について意見交換を行っています。私たちは、課題や機会を特定し、セクター戦略を推進するために、「ソート・リーダーシップと部門や業務を超えた議論」を続けていくつもりです。 

「2022年を充実した年にするには、部門改革というよりは、様々な見直しをしていくことが必要です」

金杜法律事務所 レネ・ラテイ氏 

2022年の展望 

ラテイ氏は、楽観的に、過去数年間に見られた多くの課題が今後も継続し、力強い1年になると予測しています。 エネルギー、金融サービス、医療、情報テクノロジー分野など、さまざまな業界に成長機会があると見ています。法務業務のなかでは、コーポレート・ガバナンス、クロスボーダーM&A、金融サービス、規制当局の調査などが、より一層注目されるでしょう。 


著者:キャサリン・ロバーツ 

トムソン・ロイター アジア新興市場 戦略アカウント・ディレクター 

トムソン・ロイターで16年以上の経験を持ち、編集や商業管理などの幅広い職務に就いています。トムソン・ロイターのChange Makersシリーズに積極的に参加し、Women @ Thomson Reuters Pacificの議長を務めた経験もあるなど、多様性と包括性の推進に熱心な人物です。


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