4つの海外ビジネス事例で解説!Practical Law活用法<コンプライアンス対応編>

海外ビジネスを展開する日本企業の法務部には、データ保護、贈収賄防止、競争法、人事・労務など、幅広い法規制への対応が求められています。これらの規制は、国ごとに内容や実務運用が異なり、最新情報を把握したうえで適切な判断を行うことは簡単ではありません。

海外法務の現場では、最新の規制を追いきれない現地法のリサーチに時間がかかる社内向けの説明資料や監査対応の根拠資料が不足する、といった課題がよく聞かれます。

こうした課題を支援するのがトムソン・ロイターのPractical Lawです。Practical Lawは、世界中の専門家が作成した実務ガイドやチェックリスト、契約テンプレートを収録した、グローバル法務のためのナレッジプラットフォームです。海外法務に必要な情報を、分かりやすく、すぐに使える形で提供します。

Practical Lawがどのように役立つのか、4つのシナリオをご紹介します。

①データ保護規制対応

あなたは日本企業の法務担当者として、東南アジアの複数国でオンラインサービスを立ち上げる準備をしています。各国で、どこまでが個人情報に該当し、どの情報が機密情報として厳しく扱われるのかは、日本とは異なる場合があります。そこで、日本の個人情報保護の考え方を基準に、各国の定義やルールの違いを整理します。この調査を通じて、海外展開に伴うリスクを把握し、安心してサービスを設計・運用できる状態を目指します。

最初に参照したいのが、Practical LawのQuick Compareです。この機能を使えば、複数国の法令やルールを同じ観点で横並びに比較できます。個人情報の定義や規制対象の範囲、企業に求められる義務などをひとめで整理できるため、各国の違いを短時間で把握できます。詳細な調査に入る前の論点整理に有効で、東南アジア以外の国・地域についても確認可能です。

また、Data Privacy&サイバーセキュリティの専門ページがあり、 オンラインサービスで論点となる個人情報保護やデータ管理、セキュリティ対応を体系的に確認できます。各国法の概要や実務上の注意点、関連チェックリストも用意されており、リスクの洗い出しに役立ちます。

②贈収賄防止の社内研修対応

次に、海外営業部門から「米国海外腐敗行為防止法(FCPA)について、部員向けにトレーニングを行いたい」という相談が寄せられました。FCPAでは、公務員に対する贈賄だけでなく、接待や贈答、第三者を通じた行為についても、厳格な規制が設けられています。日本では問題とされない対応であっても、海外の取引や現地パートナーとの関係においては、FCPA違反と評価されるリスクがあります。そこで、FCPAに基づく遵守義務や実務上の注意点を整理し、海外営業が日常業務の中で判断に迷わないよう、実践的なトレーニングとガイドラインの整備を目指します。

Practical Lawには、コンプライアンス分野の教育資料の雛形や解説が多数収録されています。 例えば、FCPAに基づく義務について、従業員や経営幹部を対象に研修を行うための、カスタマイズ可能なプレゼンテーション資料が用意されています。 これらのPowerPoint教材では、仮想の質問と回答を通じて、主要な反贈収賄の遵守原則を分かりやすく示し、法律上の複雑なポイントについて理解を深めることができます。贈り物や接待・娯楽といった日常的なテーマに加え、親子会社責任やM&Aにおける後継者責任、第三者代理店に関連するリスクについてもカバーしています。

さらに、贈収賄リスクのコンプライアンスロードマップ策定に役立つガイダンスに加え、アラートから法改正や当局動向に関する最新情報を継続的に受け取ることができます。

③競争法リスクを事前チェック

続いて、事業部から新規パートナーとの契約書レビュー依頼が寄せられました。国際的な販売契約や供給契約では、契約内容によって、価格設定や販売条件、取引先の制限などが、競争法上の問題となる可能性があります。日本では問題にならない条項であっても、海外では当局の規制対象とされる場合もあり、事前のリスク確認が欠かせません。各国の競争法の考え方を踏まえて、契約条件に競争法上のリスクが含まれていないかを体系的に整理し、法令違反の未然防止を目指します。

まずは、流通・供給契約競争法チェックリストを活用します。このチェックリストでは、国際的な流通・供給契約における、価格条件に関する競争法リスクを効率的に確認できます。さらに、ナレッジマップを使って関連する実務ガイドや解説コンテンツをたどることで、個別条項の背景や各国の考え方をすばやく把握し、必要な情報を一貫した流れで確認できます。

④海外子会社の人事トラブル対応

海外事業統括部より、海外拠点でのハラスメント事案への対応について相談が寄せられました。ハラスメントの定義や、内部通報を受けた後の調査手続き、通報者の保護に関する要件は国ごとに異なり、日本の対応方法がそのまま通用しない場合があります。対応を誤ると、現地法令違反につながるだけでなく、従業員との信頼関係やグループ全体のガバナンスにも影響を及ぼしかねません。

そこで、各国の労働法制や内部通報制度を踏まえ、通報の受け付けから調査、是正対応までの流れを整理し、グループ共通で活用できる内部通報ハンドブックの策定を目指します。

この場合もおすすめなのはQuick Compareです。海外拠点で内部通報やハラスメントの相談が発生したとき、まず悩むのは「日本と同じ対応で問題ないのか」「どこまでが法的に求められるのか」という点です。内部通報制度の有無や匿名通報の扱い、通報窓口の設計は、国によって考え方が大きく異なります。Quick Compareを使えば、こうした内部通報に関する重要な論点を国ごとに一覧で確認できます。必要な項目だけを比較することで、グローバルで共通の制度とすべきか、国別対応が必要かといった判断を、短時間で行うことができます。

さらに Practical LawのDiscrimination, human rights and whistleblowingのコンテンツもおすすめです。差別・人権・内部通報に関する幅広い実務コンテンツが、一か所にまとめて提供されています。差別禁止法制やハラスメント、人権に関する基本的な解説に加え、内部通報者保護の制度や実務対応を解説したPractice NoteToolkitが揃っています。また、国・地域別の解説や制度概要をまとめたOverview比較表チェックリスト形式の資料も含まれています。テーマごとに必要な情報をすばやく確認し、実務対応や社内ポリシー検討にすぐ活用できるのが特長です。

ここまでご覧いただきましたように、海外法務・コンプライアンス対応では、国ごとの違いを正確に把握し、それを適切な判断につなげることがますます重要になっています。

Practical Lawは、データ保護、贈収賄、競争法、ハラスメント対応といった多様なテーマについて、比較、整理、教育、契約レビュー、有事対応まで、実務に直結する形で一貫して支援します。ぜひPractical Lawを活用し、変化の激しいグローバル環境の中でも揺るがない、強固なコンプライアンス体制の構築に取り組んでいただければと存じます。

まずは、無料トライアルでご体験ください。

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