リーガルテックは弁護士と法律事務所を変えるか-イギリスとアメリカの事例より

東京⼤学先端ビジネスロー国際卓越⼤学院プログラム & トムソン・ロイター株式会社 共催オンラインセッション

技術革新の進展に伴い、ビジネス上に新たな課題が浮かび上がっています。このような状況下、「従来型の縦割り的な研究教育では対処が困難な場合もあるだろう」という問題意識のもと、法学主導で学際的融合を図ることを目的に展開されているのが、東京大学先端ビジネスロー国際卓越⼤学院プログラムです。 トムソン・ロイター株式会社は、最前線で活動する実務家や研究者を招き、実務における現状理解と考察を深めることを目的として定期的に開催されている同プログラムの講演会について、日本の法曹界をリードするITサービスプロバイダーとして参画しており、その一環として今回の講演会を共催いたしました。

2025年3月25日に開催されたオンラインセッションでは、オックスフォード⼤学サイード・ビジネス・スクール教授である酒向真理先生を迎え、「リーガルテックは弁護⼠と弁護⼠事務所を変えるか −イギリスとアメリカの事例から」と題した講演が行われ、参加者との間で活発な議論が交わされました。AI が社会の隅々に影響を与え、法務実務の場でも用いられるようになる一方で、「生成AIによって法務実務は大きな影響を受け、弁護士や法務担当者の仕事は“奪われる”」といった言説も聞かれる中で、次のトピックを中心に酒向先生のご研究の一端をまとめています。

  • リーガルテックは今どのように活⽤されているのか
  • 法律事務所や弁護士個人でも生成AIが容易に活用できるようになる一方で、品質やプライバシー、セキュリティに関するガードレールの欠如、そして、雇用への影響について多くの懸念が示されているがその具体的な内容とはどのようなものか
  • イギリスやアメリカの弁護士や法律事務所は近時の動向をどのように捉えているのか
  • AIでどのようなことができるのか、潜在的可能性の確認とその限界とは

これらのポイントを押さえ、「法と法律家のあり⽅はどのように変わり、法学の研究や教育、法務実務はどのように対応すれば良いのか」といった問いに対して自己の考察を深めるヒントとしてご高覧いただければ幸いです。

リーガルインサイトを購読

業界最新トレンド情報をアップデート

定期購読