アジアの国際貿易 ~レポートで明らかになった新たな戦略とテクノロジーのトレンド~

アジアは国際貿易において大きな影響力を有する地域であり、世界の輸出入の3分の1以上を占めています。需要と供給を結び付けると同時に、イノベーションと回復力の中心地にもなっています。しかしながら、複雑な地政学的課題と不確実性に直面している地域でもあります。

トムソン・ロイターは、アジアにおけるサプライチェーン管理と国際貿易の将来を形作るトレンドについてまとめたレポート「国際貿易リーダーとしてのアジアの立場に関する状況」を近日公開予定です。

本レポートは、環境・社会・ガバナンス(ESG)慣行にスポットライトを当て、より環境に優しく持続可能な未来への道筋を明らかにします。また、イノベーションに力を注いでいる地域について明らかにし、テクノロジーが推進する決定的な変化を示します。

「テクノロジーの導入は、成功のための重要な原動力であり、企業によるプロセスの合理化、コスト削減、コンプライアンスの強化や顧客満足度の向上を可能にします」。
カール・オルソン
トムソン・ロイター アジア・新興市場 プロポジション担当ヴァイスプレジデント

アジアにおける国際貿易の状況

サプライチェーンの混乱が続き、国際貿易業務における保護主義が強まる中、企業は成功を確実にするために多方面からのアプローチを取っています。これには、関税コストを相殺することを目的とした自由貿易協定の活用や地元市場の重視が含まれます。国際貿易業務の担当者は、サプライチェーンの可視性を向上させ、コンプライアンス要件を満たすために、テクノロジーを重視するようになってきています。

調査の概略

保護主義が業務を阻害

調査対象となった幹部の5人に3人(60%)が、保護主義の高まりが自社のサプライチェーンや国際貿易業務に影響を及ぼしていることを確認しています。

 

依然として頻発するサプライチェーンの混乱

調査対象となった担当者のほぼ4人に3人(71%)が、サプライチェーンの混乱が収益性に影響を及ぼしていると回答しており、従来の供給元に関して直面している課題を浮き彫りにしています。

 

テクノロジーが最も重要な存在

幹部のほぼ半数(46%)が、AIが貿易業務に急激な混乱をもたらすと予想しており、44%が、来年そのようなテクノロジーへの支出が増加すると予想しています。

 

ESGの台頭

企業は、より環境に優しい慣行を採用するようになってきています。例えば、幹部の5人に3人以上(63%)が、紙の使用を積極的に削減し、ソフトウェアの採用を増やしています。

この調査は、この地域において国際貿易とサプライチェーンに関する決定を主導しているかまたはそのような決定に対して影響力を有する担当者650名から得た見識について調査したものです。医薬品、ライフサイエンスから消費財、eコマースまで、17の業種を幅広くカバーしています。

 

各業界がサプライチェーンにおいて戦略性を高めるための方法

調査で得られた回答は、アジアの貿易担当者が回復力を有しており、適応力があり、前向きであることを示しています。

国際貿易の展望において障害を克服し、新たなチャンスをつかむため、優先事項と戦略を転換しています。

以下、国際貿易担当者の意見をいくつかご紹介します。

サプライチェーンに影響を及ぼす地政学的要因に対して、貴社の業界はどうすれば戦略性を高めることができますか?

「予測と在庫管理に関するテクノロジーに投資する」。売上高3億ドルの自動車会社、東南アジア、アシスタント・ヴァイス・プレジデント

「最新の関税・貿易法を常に把握する」。売上高50億ドルの物流企業、日本、最高経営責任者

「高需要の部品については、デュアルソーシング戦術を活用する」。中国本土および台湾地域、最高調達責任者

本レポートは、国際貿易やサプライチェーンの担当者だけでなく、国際貿易リーダーとしてのアジアの立場を理解することに関心のあるビジネスリーダー、政策立案者および利害関係者にとっても有益な資料です。

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