グローバルトレードレポート2022は、貿易コンプライアンスの最新トレンドを紐解き、様々な分野の専門家による、人材、テクノロジー、貿易コンプライアンスの優先事項に関する洞察をお伝えする内容となっています。
調査対象者の3分の1以上が、米国に本社を置く企業に勤務、その他の回答者は、メキシコ、英国、ドイツ、オーストラリア、ブラジル、日本、シンガポールに本社を置く企業に勤務しています。
サプライチェーンの課題への影響
テクノロジーの進化に伴い、企業の世界とのつながりはますます強まり、世界規模の事業展開は急速に加速しています。しかし、グローバルに展開する大規模な多国籍企業でさえ、サプライチェーンの混乱と無縁ではありません。
本調査では、供給不足、関税、制裁措置、貿易コンプライアンス要件が、国際貿易コンプライアンスチームに影響を与えていることがわかりました。これらの要因により、国際貿易、貿易コンプライアンス、サプライチェーンの役割の複雑さと重要性が増しています。しかし、企業は、拡大する規制に対応するために人員を増やしたり、従業員のスキルを向上させることに困難を感じています。
革新的なテクノロジーに集まる注目
テクノロジーは業務のあり方を全く新しいものへと変革させるものです。調査対象企業の約半数は、国際貿易管理テクノロジー導入の初期および中期段階にあり、残りの半数は、既存のシステムに満足しているか、AIやブロックチェーンなどの新しいテクノロジーの可能性を模索しています。
これらの変化がアジアおよび世界の貿易管理責任者にとってどのような影響を及ぼすのか、グローバルトレードレポート2022をご覧ください。
FTA管理に新ツール
FTA Analyzer誕生
EPA/FTA(自由貿易協定)の分析は、膨大な労力とデータが必要です。今こそデジタル化を推進し、将来に備えるべき時です。
複雑なFTAへの対応とビジネスチャンスの創出を強力にバックアップします
世界中の企業がサプライチェーンの多様化に取り組んでいますが、関税戦略の最適化や見直しに苦慮しています。RCEPのような新たなEPA/FTAが発効するたびに、関税の最適化はより複雑になり、コスト削減の機会を見極めることが困難になっています。
原産地規則には、膨大な品目について独自の認定規則や特例があり、輸入者は、EPA/FTAによる減税効果を享受するために原産地情報や証明についてサプライヤーやその他の第三者に頼らざるを得ません。関税率によっては、品目が特定の日付範囲内に輸入されることを必要とするなど、時間的な制約を組み込んでいる場合があります。その複雑さゆえに、企業はEPA/FTAの活用を十分にできていません。
企業は、複雑さやリスクを軽減し、コスト削減を実現するために、信頼性が高く自動化されたプロセスを導入する必要があります。
効果的な意思決定で、コンプライアンス向上とコスト削減を実現
ONESOURCE® FTA Analyzerは、最適化された意思決定・分析ツールで、お客様の取引データに基づき、どの調達国、取引経路、貿易協定が最も有利な費用対効果をもたらすかを詳細に示すレポートを提供します。